荒通し稽古

公門美香


 

7月23日、今夜は荒通し稽古。

 

まだ振りがあやふやな人も、身体が言うことをきかない人も、体調が悪い人も、ヤル気満々の人も、それぞれの身体でダンスに向かう。

 

一度でもその作品を、美香さんと共に通過した人は、言葉を交わさなくとも、身体で会話し、どこへ行くべきなのかを知っている。

 

稽古を重ねるごとに、身体が、脳が、あのときの感触を思い出す。暗闇に、ライトがポツ、ポツと灯るように。

 

一度も通過したことのない人にとっては、暗中模索なのかもしれない。
それはすごく大変だけど、踊りたいという気持ちがあるなら、やるしかない。

 

通過組の中に宿っている、何かを見て、感じて、真似て、盗んで、熟成させる。

 

ただ、思い出しただけ、振りを覚えただけではいけない。それを越えるダンスを追及する。後ろから追い立ててくれた人はもういないのだから。

 


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