ラストラン。ダンス☆ショーに寄せて

平松み紀


 

隣に立っていなければ、客席にいた。

小さな身体で大きな目で、そこに。

今までは。

でも、今回は……。

どうなるのだろう。

 

 

2017.11.18

lonely woman。

 

 

当日、大倉山記念館のホールに入り、「あれ?こんなに小さかったっけ?」と想像とリアルに差があることに気づく。そして、fobとチカちゃんが既にヒト時計のリハーサルを舞台上で始め、客席にいるりっちゃんは朗らかに彼らを見守っていた。

 

 

そう、これは、いつもの風景。

出演者がそれぞれに各自パラパラと集まり準備をする。公演の2時間前に集合してルールと順番を確認する。

その後は自由。

自分の出番まで自由。

孤独という自由に浸る。

 

 

美香さんのいないlonely womanはどんな景色になるのか、恐ろしい哀しみが襲い、私は舞台上で泣くのではないか。何せ30分その場に立つ。立ち尽くす。想像するだけで泣けてくる。美香さんのいない景色は想像できないと思っていた。

でも、いざ、現場に着き、「lonely womanが始まる」と、ある種の空気が緊張感生み出し身体を特殊な感覚へと誘う。心地よい、あれに、なる。

 

 

この装置を作り出したのは黒沢美香だ。

ダンサーに問う、「立てる?」と。

 

 

その装置は「ダンス☆ショー」にも用意されている。だから、あとは、その装置に溺れないことだ。

ダンスが立ち上がるあの装置を使いこなせ。

 

 

 


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